中古ドメインの探し方とジャンル確認方法
更新日:
要約:
- 中古ドメインの効果を発揮させるためには、そのドメインが過去に持っていたジャンルを確認することが重要。
- 過去に運用されていたWebサイトのジャンルを確認する方法として、Googleで「site:ドメイン名」でのGoogle検索や、「Wayback Machine」の活用が挙げられる。
- 過去の履歴を確認する際は、Webサイトのジャンルだけでなく不適切な内容が無いかチェックすることで、ドメイン選定の失敗を避けることができる。
はじめに
中古ドメインとは、以前に誰かが所有していたドメインのことを指します。中古ドメインは、過去に運用されていた実績に基づいて、信頼性があったり、いくつかのキーワードで一定の検索順位を獲得していることがあります。新規ドメインと比較すると、その評価を引き継ぐことができるので、事業の拡大や検索順位の向上につながることが期待できます。
ただし、中古ドメインの効果を最大限に引き出すためには、過去にそのドメインで掲載されていたコンテンツをチェックし、そのカテゴリーや記載内容を調べることが肝心です。
中古ドメインのメリットとデメリット
前述した通り、中古ドメインを取得・購入することで、過去に持っていた信頼性や検索エンジンでの順位などを引き継ぐことができるという利点があります。
一方、中古ドメインには欠点も存在します。過去に運用されていたウェブサイトが違法サイトやスパムサイトであった場合、そのドメインには悪い評価が付いてしまっていることがあるのです。さらに、他の企業が所有していたドメインを使用することで、前に運営されていたウェブサイトのコンセプトが強く影響してしまうことがあります。また、意図しないキーワードで検索エンジンに表示されてしまうこともあるのです。このため、運営予定のウェブサイトのカテゴリーと中古ドメインのカテゴリーが一致しているかどうかを確認することが、適切なドメイン選択において非常に重要な要素となります。これらの点を十分に検討し、中古ドメインを効果的に活用しましょう。
中古ドメインの効果を発揮させるために知っておきたい「ジャンルの重要性」
中古ドメインを活用する際には、過去に運用されていたコンテンツやジャンルが重要になります。
そのドメインが過去に構築していたコンテンツが同じジャンルのものだった場合、そのドメインが保有していた信頼性や被リンク、検索エンジンでの順位などが新サイトに引き継がれる可能性があります。
そのため、自身の事業内容やサービスのジャンルと親和性の高い中古ドメインを取得・購入することで、自社サイトの検索順位の向上や効率的な流入の確保につなげることができます。
ただし、ジャンルやコンテンツが異なる場合、そのドメインが持つ信頼性や検索順位がうまく引き継がれなかったり、事業内容やサービスが異なることで、検索エンジンや訪問者から不信感や疑惑を抱かれてしまうリスクがあります。
例えば、旅行関連のサイトとして使われていたドメインを、医療関連のサイトで再利用することは、Googleにとってもユーザーにとっても矛盾した印象を与えることになり、被リンクや検索順位もSEO効果として薄いものとなってしまいます。
そのため、中古ドメインを購入する前には、そのドメインが過去に使われていたウェブサイトのジャンルやコンテンツ内容、被リンクなどを確認することが求められます。
ジャンルやページの内容を確認する方法としては、アーカイブ履歴を閲覧することが出来るサービスの1つである「Wayback Machine」で、過去にドメイン内で構築されていたコンテンツを閲覧することができます。
また、Googleで「site:ドメイン名」と検索することで、そのドメインが使われていたウェブサイトを検索することが可能です。
中古ドメインの失敗しないための選び方
中古ドメインの取得・購入で失敗しないためには、そのドメインが過去に運用していたウェブサイトに不適切な履歴や悪質な挙動が無いか確認することが大切です。
「不適切な履歴」「悪質な挙動」としては、主に下記が挙げられます。
違法な情報や倫理的に問題のある内容
違法な情報や倫理的に問題のある内容をコンテンツとして扱っていた場合、そのドメインを使用することで、Googleからの評価が低下し、更には商標権などの法的な問題が生じることがあります。
既存サイトと関連性がない内容
そのドメインを使用しても、既存サイトと関連性が低い場合は、”既にある被リンク”や”サイト履歴に対しての信頼性”が十分に発揮されない可能性があります。
スパムやマルウェアの流布
そのような履歴を持つドメインを利用した場合、検索エンジンからのペナルティを受けて、ブラックリストに入れられてしまうことがあります。
このような状態に陥ると、最悪の場合はGoogleの検索結果には出てこなくなります。
またGoogleから一度失った信用性はなかなか回復せず、ユーザーからも信頼を失ってしまいます。
以上のようなポイントを意識できれば、正しく中古ドメインを見分ける際に失敗を減らすことができるでしょう。
ちなみに、著名人や有名な企業の名前に関するドメイン名も避けた方が無難です。
そのようなドメインを使用することで、名前の横取りしていると思われる可能性もあり、法的問題や商標権の問題を招くことがあります。
中古ドメインのリストの探し方と入手方法
中古ドメインの探し方としては、お名前.comやValue Domainといった大手ドメイン登録サービスからオークションなどで取得することが最も一般的です。
これらのサイトには中古ドメインの検索機能があるため、特定のキーワードや価格などを指定して、中古ドメインを探すことが可能です。
また、中古ドメインのリストを公開・販売しているExpired Domains.netといったサイトを利用することで、よりレアな中古ドメインを取得することができます。
また、Googleで”Expired Domains List”などと検索すると、中古ドメインリストを販売しているサイトが多く存在していることがわかります。
その中には無料で中古ドメインリストを公開しているサイトもあるので、初心者の方やドメイン選定に慣れていない方は、まずこのような無料リストを活用してもよいでしょう。
まとめ
このように中古ドメインリストを活用しながら、効率的に中古ドメインを探していきましょう。
コンテンツの履歴やジャンルといった内容が、ご自身のサイトと関連性の高い中古ドメインの場合は、専門性・信頼性・権威性といったSEOに有利な要素が引き継がれる可能性があるため、そのドメインが過去に保有していたコンテンツの中身が重要になることがわかりました。
履歴が残っていれば、Googleで「site:ドメイン名」と検索することで、そのドメインで掲載されていたページを検索することが可能です。
また、Wayback Machineを活用することで、過去に運用されていたコンテンツやジャンルを調査することもできます。
慎重に中古ドメインを選定する場合は、過去に不適切な運用履歴が無いかチェックしつつ、ペナルティを引き継いでしまうといった失敗を起こさないようにすることが大切です。
概要ページ
このページは、”中古ドメインはSEO効果あり!当たりドメインの選び方とは?“に関連する記事です。
この記事の執筆者・監修者。当サイトの運営者で、目からウロコのSEO対策「真」常識の著者。主にSEOの考え方について、現場での経験から、どのようにGoogle検索エンジン対策を行えばよいかを具体的に解説できるよう努めています。再検索キーワード調査ツール、トピッククラスター構築ツール、共起語検索ツール、競合キーワード調査ツール、キーワード候補調査ツール、検索ボリューム調査ツール、見出し抽出ツール、サジェストキーワード取得ツール、MEO順位チェックツールの考案者であり開発者。更に詳しくはプロフィールをご覧ください。SEO対策のお仕事に関するご依頼・お申し込みは、こちらのフォームから承っております。