リッチスニペットとは?スニペットの種類と違いや表示方法を説明!

リッチスニペットとは検索結果に表示される拡張スニペットです

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要約

  • リッチスニペットとは、検索結果に表示される通常のスニペット(タイトルや説明文)に、評価や価格などの追加情報が表示されるものである。
  • リッチスニペットを表示するには、構造化データJSON-LDなど)のマークアップが必要である。
  • リッチスニペットは、マークアップを正しく設置しても必ず表示されるとは限らない。

リッチスニペットとは

リッチスニペットとは、Google検索結果ページ(SERP)に表示される通常のタイトルや説明文(スニペット)に加えて、商品価格、レビュー評価、求人情報、パンくずリストなどの詳細情報が追加表示される形式を指します。

以下の画像は、パンくずリストがリッチスニペットとして表示された例です。

リッチスニペットはパンくずリストや動画、画像、求人などを表示しリッチに見える

通常の検索結果よりも情報が豊富で視覚的に目立つことから「リッチスニペット(rich snippets)」という名前が付けられています。

リッチスニペットが重要視されている理由

リッチスニペットが重要視される理由は、通常の検索結果(スニペット)がテキスト中心の簡単な要約表示であるのに対し、評価や価格など視覚的に訴える情報が追加されていることで、ユーザーが短時間で多くの情報を得られるためです。

ユーザーにとって利便性が高いことから、検索エンジンがSEOにおける重要な評価要素として位置づけています。

スニペットの種類

スニペットには主に「通常のスニペット」「強調スニペット」「リッチスニペット」の3種類があります。特にリッチスニペットは求人情報やレビュー評価、イベント情報などさまざまな形式があり、Googleが対応する構造化データ(リッチリザルト)のタイプは30種類以上あるとされています。

ここではスニペットの種類を説明します。

スニペット

スニペットとは、検索結果(SERP)において記事タイトルの下に表示される短いテキストで、記事の概要や要約が抜粋されたものを指します。

例えば、以下の画像のように、検索結果のタイトル直下に短い説明文が表示されます。

スニペットは記事内を要約した短文テキストである

ユーザーが検索結果を見てページ内容をすぐに把握するための役割を担っています。

強調スニペット

強調スニペット(Featured Snippet)とは、Googleの検索結果ページ(SERP)の最上部に、ユーザーの検索意図を満たすとGoogleが判断した記事の一部が、目立つ形で抜粋・表示される箇所を指します。

以下は強調スニペットが表示されている例です。

リッチスニペットと違い強調スニペットは検索結果の最上部に大きく取り上げられる

なお、強調スニペットはリッチスニペットとは異なり、サイト運営者側で明確な設定やマークアップ方法が存在しません。Googleが検索クエリに対し最適な回答だと判断した場合、自動的に表示されます。

リッチスニペット

リッチスニペットとは、Googleの検索結果ページ(SERP)で、記事タイトルや説明文(通常のスニペット)に加えて、画像、評価(レビューの星評価)、商品価格、求人情報、イベントの日程などの追加情報が表示される形式のスニペットを指します。

下記の画像は「山奥SEO」を検索した際に、リッチスニペットとしてアイキャッチ画像が表示された例です。

リッチスニペットは短文テキストだけでなく、追加情報として画像や動画などの情報が加えられている

リッチスニペットは、通常の検索結果よりも視覚的に目立つ情報が追加されているため、文字通り「リッチ」に見栄えよくなっています。

主なリッチスニペットの種類

  • パンくずリスト

  • サイトリンク

  • 商品情報・店舗情報(価格や在庫状況)

  • 求人情報(募集内容、勤務地)

  • イベント(開催日程・場所)

  • 写真・動画

  • レビュー(星評価)

GoogleはFAQやHowToなどのリッチリザルトについて、一部の政府関連や権威性の高いサイトに限定して表示するよう変更を加えましたが、その他の多くのリッチスニペットは引き続き多様なサイトで表示されており、ユーザーの検索意図を満たす役割を果たしています。

リッチスニペットの設定方法

リッチスニペットを自サイトで表示させるためには、検索エンジンがコンテンツを理解しやすくするための「構造化データマークアップ」を実施する必要があります。

構造化データはHTML内に記述し、特定の情報を明確に伝える役割を持ちます。ただし、構造化データを正しく設定しても、必ずリッチスニペットとして表示されるとは限りません。しかしSEO対策として実施を推奨します。

構造化データのマークアップ方法

構造化データの設定方法には以下のものがあります。

  • 構造化データマークアップ支援ツールを利用する

    • コードを簡単に生成できます。

  • CMSのプラグインを利用する

    • WordPressなどのCMSで手軽に設定可能です。

  • Googleサーチコンソールのデータハイライターを利用する

    • HTMLを直接編集せずに、サーチコンソール内で設定できます。

  • HTMLに直接マークアップする

    • HTML内に直接JSON-LDやMicrodataなどを記述します(現在はJSON-LDが推奨されています)。

構造化データのマークアップ方法

正しくマークアップが行われているかどうかは、Googleのリッチリザルトテストツールを利用して確認できます。

構造化支援ツールを利用する

構造化データマークアップとは、サイト内の情報にメタデータを追加することで、Googleなどの検索エンジンがコンテンツの内容を正確に理解できるようにする作業のことです。

例えば、ページに「柏崎剛」と記載されている場合、「柏崎剛」が人物名(Person)であることを明示的にマークアップすることで、検索エンジンはこの情報を適切に認識します。

Googleが提供している「構造化データマークアップ支援ツール」を利用すれば、HTMLやプログラミングに詳しくない方でも簡単に構造化データを生成し、自サイトに設定することができます。

プラグインを利用する

WordPressを利用している場合、構造化データのマークアップは専門知識がなくとも簡単に行えます。特にSEO用プラグインを導入することで、複雑なコードを編集することなく、リッチスニペットに対応した構造化データを簡単に設定できます。

おすすめのプラグイン例

  • Yoast SEO

    • 最もポピュラーなSEOプラグインの一つ。基本的な記事情報、パンくずリスト、FAQ、HowToスキーマなどを直感的なインターフェースで設定できます。

  • Rank Math

    • Yoast SEOと並んで人気が高く、SEO機能が充実しています。構造化データに関しても多彩なスキーマタイプ(記事、イベント、製品、レビューなど)を簡単にマークアップ可能です。

  • Schema & Structured Data for WP & AMP

    • AMP対応ページでも利用可能で、より詳細な構造化データを設定できます。記事、商品情報、レビュー、レシピなど、多くのスキーマタイプに対応しています。

リッチスニペットはワードプレスであればプラグインを使用して設定することができる

複数のプラグインが存在するため、自サイトの用途や扱いやすさを考慮して最適なものを選択しましょう。設定後は必ずGoogleのリッチリザルトテストツールで構造化データが正しく反映されているか確認してください。

データハイライターを利用する

Googleサーチコンソールの「データハイライター」を利用すれば、コードを直接編集せずに、サイトの構造化データを簡単に設定できます。設定は、記事内の該当箇所をマウスでハイライトする(選択する)だけで行えます。

データハイライターの使用手順

  1. Googleサーチコンソールから【データハイライターを開く】をクリックします。
リッチスニペットをデータハイライターで設定する

  1. 構造化データを設定したいページの代表的なURLを入力します。
  2. 「ハイライト指定する情報のタイプ」をタブから選択します。
    対応するデータタイプは以下のようなものがあります。
    • 記事
    • レストラン
    • 映画
    • イベント
    • 商品やサービス
    • テレビ番組のエピソード
    • 地域やお店のサービス
    • ソフトウェアアプリケーション
    • 書籍
  3. 設定範囲を「このページだけにタグ付けする」か、「他のページにも同様にタグ付けする」かを選択します。設定後【OK】をクリックします。
  4. 表示されたページ内の情報を、マウスをドラッグするようにハイライト(タグ付け)するだけで設定は完了します。

データハイライターは専門的な技術が無くても直感的に操作でき、簡単に構造化データを設定できます。

HTMLに直にマークアップする

HTMLやプログラミングの知識があり、自分で直接マークアップを記述できる場合は、主に以下の形式で構造化データを記述できます。

  • JSON-LD(Google推奨)
  • Microdata
  • RDFa

現在、GoogleはJSON-LD形式でのマークアップを公式に推奨しているため、特別な事情がない限りはJSON-LDを選択すると良いでしょう。

また、構造化データを記述した後は、Googleが提供する「リッチリザルトテストツール」などを使い、設定が正しく反映されているか必ず確認してください。

スニペットに関する注意点

リッチスニペットを設定しても、必ず検索結果に表示されるとは限りません。

表示される可能性を高めるには、以下のポイントを満たす必要があります。

  • 構造化データを正しく設置していること
  • ページのコンテンツ品質が高いこと
  • Googleの「構造化データに関する一般的なガイドライン」を遵守していること
  • 検索クエリとコンテンツの関連性が高いこと

また、構造化データをマークアップする際には、Googleの検索ポリシー(特にスパムに関するポリシー)に違反しないように注意してください。

Google検索セントラルでは公式ガイドラインが公開されていますので、構造化データを設定する前に必ず確認しておくことを推奨します。

まとめ

リッチスニペットは、ユーザーが検索意図をより早く満たせるように、積極的に表示させたいスニペットの一つです。

リッチスニペットを設定したからといって直接的に検索順位が向上するわけではありませんが、クリック率(CTR)の向上やユーザビリティ改善には大きく寄与します。

構造化データを用いた設定方法は複数あり、専門知識がなくても比較的簡単に導入可能です。ただし、設定方法に不安がある場合や、正しく表示されないと感じた場合は専門家に相談することをおすすめします。

📕リッチスニペットとはなんですか?

📖リッチスニペットとは、Google検索を行った際にSERPに表示される検索結果の記事タイトル下に表示される短い説明文に、画像や動画、商品価格や求人情報といったより詳しい情報が掲載されているテキストである。

📕リッチスニペットを表示するにはどうしたらいですか?

📖構造化データマークアップを実施することで表示される可能性が高まる。

📕リッチリザルトと強調スニペットの違いは何ですか?

📖SERP上での表示方法が異なる。リッチリザルトはサイトの要約の短文に情報を付加させ視覚的にリッチに提供しているのに対し、強調スニペットは検索結果の最上部に表示される。

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