地域キーワードの選び方と調べ方とは？地域集客を成功させる実践ガイド

更新日: 2024年6月16日

要約：

• Googleなどの検索エンジンは、ユーザーの行動や検索時の位置情報を考慮している。
• 店舗型ビジネスのSEO対策では、「メインとなるキーワード＋エリア情報」の組み合わせを意識することが効果的。
• サービス内容と関係のないエリア・地域情報で訴求しても、Googleから評価されにくい。

はじめに

自分のサイトでSEO対策を始めるにあたり、最初に気をつけるべき点は何でしょうか。
もし初期段階で方針を誤ってしまえば、せっかくの努力や時間が無駄になりかねません。

本記事では、SEO対策で使用する地域キーワードをテーマに、キーワードの考え方や選定法を解説していきます。
この記事は初心者向けの内容が中心ですので、すでにSEO対策に関する基本的な知識をお持ちの方は、別記事”【2025年最新】SEOとは？初心者にもわかるSEO対策の基本と具体的な施策10ポイントを徹底解説“をご覧いただくことをおすすめします。

一方、SEO初心者の方は、ぜひこのまま読み進めて基礎的なポイントを学んでみてください。

【2025年最新】SEOとは？初心者にもわかるSEO対策の基本と具体的な施策10ポイントを徹底解説

要約：SEOとは、検索エンジン最適化（Search Engine Optimization）の略称であり、ユーザー満足度を向上させることで検索結果で上位表示を目的とする概念。ユーザーの検索意図を的確に汲み取り、E-E-A-Tといった指標を重視した有益なコンテンツを用いて問題解決へ導くことが重要。SEO対策に影響を与えると言われる施策の手順を、内部・外部にわけて体系的に解説。サイトを検索上位に表示さ...

サンプルを用いた解説

ここでは、「焼肉屋」の中でも筆者が特に好むホルモンを例に、キーワード選定の考え方をご説明します。
仮に新橋に「ホルモン専門店テッチャン」というホルモン料理店をオープンしたとしましょう。

前提条件として、このお店にはホルモン商品の一覧と、JPEG画像で住所や地図を掲載した簡素なホームページがあります。
お店は、実際に前を通りかかったサラリーマンには好評ですが、サイト経由のアクセス数はなかなか伸びません。

そこで、SEO対策を活用してホームページからの集客を目指そうと考えたとします。
そのとき、どのようなキーワードで上位表示を狙うべきでしょうか？

「ホルモン」でSEO対策するのは正解か？

「ホルモン」という単一キーワードでの対策は、ある意味「正解」かもしれませんが、全国的なユーザーを相手にしたビッグワードでもあります。
新橋で開業したばかりのお店が、いきなり全国規模で勝負するのは非常に困難です。

ビッグワードとは？上位表示のメリットと効果的な攻略法をわかりやすく解説

要約：ビッグワードで上位表示させることで、オーガニックから多くの流入を得ることが出来る。ユーザーからの信頼も高くなるので、コンバージョン数の増加も見込める。サイトの認知度が上がるので、ブランディングの向上にもつながることがメリット。SEOの基礎知識 ビッグワード順位を上昇させる難易度が高いビッグワードと呼ばれるキーワードについて、具体的な例を挙げながら簡単に説明していきます。ビッグキーワードの特徴...

地域の概念を考える

たとえば、大阪に住むお酒好きの方が「ホルモン」と検索し、新橋の「テッチャン」のサイトが表示されたらどうでしょう。
「新橋って東京か…遠すぎる！」と、ほとんどの人は戸惑い、そのサイトを離れてしまうでしょう。

Googleはこのような事態を避けるため、お店がどこにあるのかを正確に認識しようとします。
全国展開しているような有名店でない限り、「ホルモン」と検索した際に「テッチャン」が表示されるのは、新橋周辺にいるユーザーに限られる可能性が高いのです。

しかし、実際には遠方から「新橋でホルモンを食べたい」と考えているユーザーも存在します。
そのため、エリアを特定できる「ターゲットキーワード＋新橋」といった組み合わせを使うことが適切です。

サイト内で所在地を明確にする

現在、地図や住所がJPEG画像で掲載されている場合、Googleには正確な所在地情報が伝わりにくくなります。
画像ではなくテキストとして、<title>タグや<h1>タグ、本文中にも「新橋」という地名を適切に配置し、所在地を明確に示しましょう。

MEOとは？Googleマップ上位表示のポイントと具体的対策を徹底解説

要約：Map Engine Optimization (MEO)は、地図検索エンジン向けのSEOの手法である。MEOを使用することで、地図検索でのランキングを上げることができる。MEOでは、地図情報の正確さや、ビジネスに対する評価や口コミなどが重視される。MEO対策って何？MEOとは？MEOとは、"Map Engine Optimization"の頭文字をとった略称で、主にGoogleにおいて地図...

Googleビジネスプロフィール（旧Googleマイビジネス）の活用

また、実店舗を構えている場合は、Googleビジネスプロフィールへの登録を強くおすすめします。
サイト内で住所を表記した上でGoogleビジネスプロフィールに正しい住所情報を登録すれば、Googleに所在地をより確実に理解してもらえます。

以上のように、「ターゲットキーワード＋エリア」という発想と、Googleに正確な所在地情報を伝える対策を行うことで、地域密着型のSEO効果を期待できるようになります。

例外もある

全国展開しているサービスやECサイトなどの場合、エリアに依存せずに上位表示を目指すことも可能です。
もちろん実現は容易ではなく、大量のトラフィックやE-E-A-T（Experience, Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness）といった要素が必要になります。
とはいえ、「全国対応」または「各地に店舗を展開している」といった情報を明確に示すことで、理論上は「エリア指定なしの単一キーワード」でも全国的に上位表示を狙える可能性があります。

エリアを問わず、誰もがアクセスしたくなるような業界のパイオニアとなれば、こうした目標は不可能ではありません。

E-E-A-Tとは？GoogleがSEOで重視する評価基準と効果的な対策方法を徹底解説

要約：2022年12月、「Experience（経験）」が加わり、以前のE-A-Tがアップデートされた。E-E-A-T（E-A-T）は、経験・体験、専門性、権威性、信頼性を指す。特定のキーワードがどのジャンルに属するかを正確に把握する。E-E-A-Tは何か？昨今のSEOにおいて、E-E-A-T（E-A-T）は無視できない指標となっています。E-E-A-T（E-A-T）とは、Googleが提唱する経...

補足1：検索エンジンとユーザー側の動き

Googleは、検索ユーザーの位置情報（GPSやIPアドレス）からエリアを推定し、付近の適切な店舗やサービスを表示する「ベニスアップデート」を導入しています。
まだ精度は発展途上ですが、ユーザー側の検索リテラシーも向上しており、「目的＋エリア」といった検索が一般的になっています。

そのため、サイト運営者はGoogleに対して、所在地情報を正しく訴求する必要があります。
特定エリアを明確に打ち出す対策は、もはや必須と言ってよいでしょう。

補足2：無関係なエリア・沿線情報の乱用は逆効果

欲張ってさまざまな都道府県や地域名を無差別に羅列するページを見かけることがありますが、これはサイトの質を低下させる無駄な行為です。

本来、そのエリア検索でページが適切かどうかを判断するのはユーザー（ひいてはGoogle）であり、サイト運営者が勝手に決めるべきではありません。
たとえ一時的に特定エリアで順位が上昇しても、期待はずれのページだと判断されれば、ユーザーはすぐに離脱します。
こうした行動はGoogleに簡単に把握され、結果的に順位が下落します。

地域情報は、実際に店舗やサービスが存在する場所など、事実に基づいて記載しましょう。

対策ワードは「炭火焼肉＋新橋」にするべき？

所在地を明記したことで、ようやく本格的なSEO対策が可能になったでしょうか。
もう一度、お店の強みについて考えてみましょう。

この店は七輪を使った本格的なホルモン焼きを提供しており、コンセプトは「七輪でじっくり炭火で焼くホルモン」です。
実際、サイト上には「七輪を使って本格ホルモンを楽しもう！」と記載があり、来店客には七輪でホルモンが提供されています。

しかし、サイト内には「炭火焼肉」という表記が一切ありません。

サイトに表記しなければGoogleには伝わらない

エリアワード（新橋）をサイト内に明記するのは大切な一歩です。しかし、同様に、店のコンセプトを示すキーワード（例えば「炭火焼肉」）をサイト内できちんと表記しなければ、Googleにはその存在が伝わりません。
「炭火焼肉＋新橋」で上位表示を狙いたいなら、所在地と同様に「炭火焼肉」というキーワード自体をサイト内に記載する必要があります。Googleは実店舗で何が行われているかを知らないため、文字情報で明示しなければ判断できないのです。

また、ホルモンを扱っていても、そもそも「焼肉」という言葉がサイト内にないケースもあります。ホルモン専門店であれば、「炭火焼きホルモン＋新橋」のように、実際のサービスに即したキーワードを選ぶことが最適です。

まとめ

Googleはシステムで情報を処理しています。
狙っているキーワードがサイト内に記載されていなかったり、サービス内容と一致していなければ、検索エンジンは正しく内容を認識できません。

頭の中で戦略を描いても、サイト上で実際に反映しなければ検索結果に影響は出ません。
キーワードの適切な反映を常に意識し、計画を実行していきましょう。

独自調査と集計結果

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よくある質問

柏崎剛

この記事の執筆者・監修者。当サイトの運営者で、目からウロコのSEO対策「真」常識の著者。主にSEOの考え方について、現場での経験から、どのようにGoogle検索エンジン対策を行えばよいかを具体的に解説できるよう努めています。ドメパ!!、SEO順位チェックツール、再検索キーワード調査ツール、ピラクラ、ピラクラB!、共起語検索ツール、競合キーワード調査ツール、キーワード候補調査ツール、検索ボリューム調査ツール、見出し抽出ツール、サジェストキーワード取得ツール、MEO順位チェックツールの考案者であり開発者。更に詳しくはプロフィールをご覧ください。SEO対策のお仕事に関するご依頼・お申し込みは、こちらのフォームから承っております。