リーズナブルサーファーモデルとは?価値が変化するリンクジュースの考え方
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要約:
- リーズナブルサーファーモデルは、Googleが取得しているリンク構造に関する特許の1つ。
- ページ内のリンクにPageRankの重み付けを個別で与える仕組み。
- リンクを適当に貼るだけでは、効率的な内部構造を実現できない。
はじめに
SEOで注目されているトピッククラスターモデルの根幹とも言える考え方、リーズナブルサーファーモデルを解説していきます。
リーズナブルサーファーモデルとは?
リーズナブルサーファーモデルとは、Googleが取得しているリンク構造に関する特許の1つで、0から10までページをランク付けをする”PageRank”をベースとした独自のアルゴリズムです。
正しく設置されたリンクとは、「コンテンツや文脈の流れの中に、違和感なく自然と組み込まれている」という理論に基づき発案されました。
リンクの位置、方法、数量、更にリンク先の構造までも解析することで、ページの重要度を1つ1つ決定するといった考え方です。
トピッククラスターモデルについては、別ページの”トピッククラスターモデルとは?戦略的な作り方と分析方法“でも取り上げています。
では、Googleは、なぜここまでしてリンクの関連性を重要視しているのかを以下で解説していきます。
リーズナブルサーファーモデルの理論
従来のリンクジュースはランダムにその価値を配分してランク付け(PageRank)が行われていた経緯があり、このGoogleのPageRankアルゴリズムを、発明者はもともと「ランダムサーファーモデル」と呼んでいました。
これはランダム、つまり明確な関連性のルールがなく、単純にリンクを辿った人が特定のページにたどり着く確率を無造作で算出して、次のページをランク付けしているものでした。
これが近年、ランダムサーファーモデルからリーズナブルサーファーモデルに考え方が置き換えられました。
リーズナブルサーファーモデルとは、Googleのランダムサーファーモデルをアップデートしたもので、リンク元のページに関連するテーマや情報、その特徴に基づき、クリックされる可能性が高いリンクをアルゴリズムで解析することで、引き渡すリンクジュースの量を決定する考え方です。
つまり、次のページに渡すリンクジュースの量は、クリックされる確率が高いリンクがより多く供給できることになります。
このクリックされる確率が高いリンクの特徴は、さまざまな理屈をもとに導き出されています。
例えば色、サイズ、フォントのスタイル、リンクに使用されているアンカーテキスト、メインコンテンツエリア内の発リンクの周辺にある文章やページの文脈といった多くの要素が含まれます。
クリックされにくいリンクは、ページのフッターにあったり、他のテキストと同じ色・同じフォントのテキストであったり、興味を引くことのないコンテンツや場所の中で、脈略もなくアンカーテキストを使用しているリンクです。
つまり、上記ようなクリックが期待できない関連性の低いリンクは、リンクジュースが十分に伝わらないことになります。
リーズナブルサーファーモデルの考え方は、”訪問者はランダムにリンクをクリックする”といった考え方ではなく、ページ上に存在する適切なリンクをクリックする可能性が高いといった理論に基づいているのです。
これらの考え方は、パテントの中で説明されているプロセスを確認することで理解することが可能です。
まとめ
もはや「ランダム」なリンクを適当に貼るだけでは、効率的な内部構造を実現できません。
リーズナブルサーファーモデルの特許にあるような「合理的」なサイト構成とリンク構造を意識したリンク構造にしない限りは、リンクジュース(PageRank)は効率的に配分されることが出来なくなっています。
合理的なサイト構成とリンク構造を実現させるには、この特許に基づく考え方をベースに、内部リンクを設置していかなければなりません。
よくある質問
📕ランダムサーファーモデルとは?
📖ランダムサーファーモデルとは、ページ内のすべてのリンクに等しくPageRankが渡される仕組みのことです。
📕ページランク (PageRank)とは?
📖検索順位に反映される人気度を表す指標のことです。被リンクの数によってウェブページを0~10の11段階で評価してランク付けする仕組みです。リンクの数と質に基づいて測定されるため、リンクの質が変化すればページランクも変化します。
📕ページランク (PageRank) の特許とは?
📖PageRankはGoogleの商標であり、プロセスは特許を取得しています。ただし、この特許はGoogleではなくスタンフォード大学に帰属されており、Googleはスタンフォード大学から特許の権利について独占的なライセンスを受けています。