バーティカル検索とは?

バーティカル検索とは?

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要約:

  • 動画や画像、ニュース、地図などの情報を絞り込んで検索することができる機能。
  • バーティカル検索は、カテゴリ毎のサジェストキーワードに変化が起こる。
  • 新規コンテンツを作成したり、追加する際に用いるキーワードを調べることが可能。

バーティカル検索とは?

バーティカル検索とは、利用者による検索の精度と利便性を向上させるために、検索対象を限定して、本当に欲しい情報を得ることができるようにした検索方法や仕組みのこと。

例えば、GoogleやYahoo!、Bingといった検索エンジンが、「動画」「画像」「地図」などのカテゴリー別に検索結果を表示する仕組みのことで、入力した検索クエリで求められている対象が、「動画」や「地図」である場合、余計な情報を省くことが出来る非常に便利な絞り込み機能のようなものです。

また、国立国会図書館の所蔵資料を検索できる「国立国会図書館オンライン」では、図書及びその他の図書館資料を提供しています。情報資源の利用提供を役割として掲げており、とても便利な検索エンジンです。
https://ndlonline.ndl.go.jp/

バーティカル検索のカテゴリーは、すべてを網羅しているわけではないので、ユーザーが探している情報が必ずしもこのカテゴリー一覧に該当するとは限りません。

本来は、検索範囲が限定することで精度を高め、利便性を向上させることにより、ユーザーに本当に欲しい情報を手に入れてもらうことを目的として設置されています。

検索結果に余計なものが表示されないため、ユーザーが探しているものが見つかる可能性が高くなるのです。

しかしながら、対象範囲が限定されていることのメリットは、ユーザーに求められている関連性の高い結果を提供することだけではありません。

コンテンツ作成に有用なバーティカル検索の活用方法

このバーティカル検索は、SEOに効果的なコンテンツ作成にも役立ちます。

まずは、Googleで検索する際に出現するバーティカル検索の具体例を見てみましょう。
「名刺の渡し方」で検索した際に、その検索窓の下に表示されるメニューの部分です。

このカテゴリメニューをクリックすることにより、「動画」「画像」「ショッピング」「ニュース」「地図」「書籍」「フライト」「ファイナンス」などの情報を絞り込んで検索することができます。

(「名刺の渡し方」Google バーティカル検索 サンプル)

赤枠の部分が、「名刺の渡し方」に関するバーティカル検索です。
検索クエリに併せて、ユーザーが求めているニーズをもとに、カテゴリの優先順位が入れ替わります。

左側にあるほどユーザの目に止まり、クリック率が上がることから、「名刺の渡し方」を検索するユーザーは「動画でみたい」というニーズが高いことがわかりました。

同じく、Yahoo!やBingにおいてもバーティカル検索は存在しますが、Googleとは異なり、現在のところ検索クエリによってカテゴリ優先順位は入れ替わらない仕様のようです。

(「名刺の渡し方」Yahoo!バーティカル検索 サンプル)
(「名刺の渡し方」Bingバーティカル検索 サンプル)

Googleのバーティカル検索におけるカテゴリーの優先度を鑑みると、「名刺の渡し方」で検索しているユーザは、「動画」でわかりやすく視覚的に理解したいといったニーズが高いことがわかりました。

次に写真やイラストといった「画像」を見ながら学びたいといったニーズが続きます。

更に「ショッピング」が3番目に来ていますが、これは検索ユーザーは最終的に、「名刺の渡し方」を理解した上で、実際に「名刺」や「名刺入れ」を購入するといった傾向がわかります。

(「名刺の渡し方」ショッピングの検索結果)

このように、Googleのバーティカル検索に表示されているメニューの優先度を調べることで、検索ニーズを大まかに把握することが可能です。

これらの情報をもとに、どのような要素でコンテンツを組み立てればよいかわかるのです。

例えば、テキストのみで構成されたページは、ユーザーのニーズに沿っていない事になります。
動画や画像をコンテンツ内に設置することで、視覚的にわかりやすく紹介したり、最終的に購買に至るであろう商品を併せて紹介するなど、不足している要素を追加することでユーザーニーズを叶えるSEO対策が可能なのです。

このバーティカル検索を適切に使いこなせないといったユーザーが意外と多く、その結果としてバーティカル検索そのものを検索結果に組み込んでしまったユニバーサル検索というものも存在します。

サジェストキーワードにも変化が起こる

バーティカル検索のカテゴリ毎にサジェストキーワードにも変化が起こります。
すべて(ウェブサイト)を検索した際に出現するサジェストキーワードと、「動画」カテゴリで検索した際に出るサジェストキーワード、また「ショッピング」カテゴリで検索した際に出るサジェストキーワードを比較してみました。

サジェストキーワードについては、以下のURLにて詳しく解説しています。

(「名刺の渡し方」で通常検索した際のサジェストキーワード)
(「名刺の渡し方」で動画検索した際のサジェストキーワード)
(「ショッピング」で動画検索した際のサジェストキーワード)

これらのサジェストキーワードは、コンテンツを新規に作成したり、追加する際に役立ちます。
また、バーティカル検索と同様に、ニーズの高い順に並んでいるので、テーマを並べる順番も参考になります。

さて、早速ですが、ウェブサイトを検索する際に出現するサジェストキーワードを見てみましょう。
「名刺交換 どちらが先」が一番上に出てきました。
つまり、テキスト情報で表現する内容としては、優先的に解決策を用意する必要がありそうです。
次点で、「女性」「同時」とサジェストキーワードが続くことから、女性にフォーカスした名刺の渡し方や、同時に名刺を差し出してしまった際の解説などが求められていることがわかります。

続いて、バーティカル検索の「動画」カテゴリで検索した際に出るサジェストキーワードを見てみましょう。
「名刺の渡し方」といった、クエリそのままのサジェストキーワードが出現しています。シンプルに名刺の渡し方を動画で設置しましょう。
また、「複数」「縦」といったサジェストキーワードが並んでいるので、複数人で名刺交換を行う場のマナーや、縦型の名刺の渡し方などを視覚的に訴求できる動画コンテンツを置くことで、良質なコンテンツとしてGoogleに認められる可能性が高くなります。

おまけでバーティカル検索の「ショッピング」カテゴリで検索した際に出るサジェストキーワードを見てみましょう。
既にお分かりかと思いますが、名刺の渡し方をコンテンツでレクチャーした後に、準備が整ったユーザーに向けて、「名刺入れ」を紹介してあげると良いでしょう。

まとめ

バーティカル検索ごとのサジェストキーワードを調査することで、テキストだけではなく、動画、画像といったメディアの種類、購買傾向などもチェックすることが出来るので、コンテンツ作りの幅が広がることでしょう。

ページを作成する際は、主観で情報やパーツをはめ込むのではなく、Googleやユーザーが求めているコンテンツを用意することが非常に重要です。

ユーザーの求める検索結果は、世界一の検索エンジンとデータを保有するGoogleが一番理解しています。
彼らが検索結果から与えてくれるヒントを目ざとく見つけ、良質なコンテンツをユーザーに提供し続けることが、SEO成功の秘訣といえるでしょう。

YouTube動画 – 柏崎剛SEO対策チャンネル

よくある質問

📕 バーティカル検索とユニバーサル検索の違いは?

📖 バーティカル検索は、特定のコンテンツタイプやカテゴリに特化した検索機能で、画像、動画、ニュースなど特定の情報のみを対象とします。一方、ユニバーサル検索は、これらの異なるコンテンツタイプを統合し、検索結果ページに一括して表示する機能です。例えば、Googleの検索結果ページでは、ウェブページのリンクに加えて、関連する画像や動画、ニュース記事などが同時に表示されます。このように、ユニバーサル検索はユーザーに多角的な情報を提供し、利便性を高めています。

📕 Googleにおけるバーティカル検索とは?

📖 Googleのバーティカル検索とは、特定のカテゴリーやコンテンツタイプに焦点を当てた検索機能を指します。例えば、画像検索、動画検索、ニュース検索、ショッピング検索などがその例です。これらの検索は、特定のニーズに特化しており、ユーザーが求める情報を効率的に見つけることを可能にします。また、Googleはユニバーサル検索と連携し、通常の検索結果ページにバーティカル検索の結果(例:画像や動画)が統合されて表示されることもあります。この仕組みは、ユーザーにとって関連性の高い情報を多角的に提供することを目的としています。

📕 SharePointの検索機能の特徴は?

📖 SharePointの検索機能は、組織内の情報を効率的に検索・取得するための強力なツールです。ユーザーは、ドキュメント、リスト、サイト全体から必要な情報を迅速に見つけることができます。また、検索結果はユーザーのアクセス権に基づいて表示されるため、セキュリティも確保されています。さらに、検索結果の絞り込みや並べ替え、カスタマイズも可能で、ユーザーのニーズに合わせた柔軟な検索が実現されています。

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