ユニークアクセス数

更新日: 2024年11月13日

ユニークアクセス数とは

ユニークアクセス数とは、特定の期間内にウェブサイトへ訪れた個別のユーザー数を示す指標です。一般に、この指標は訪問者のデバイスやブラウザを識別し、重複してカウントされないようにするため、ユニークなIPアドレスやクッキーなどを活用して計測されます。ユニークアクセス数は、ウェブサイトの集客力や関心度を把握するための基本的な指標のひとつであり、マーケティングやSEOにおいても広く利用されています。

例えば、あるユーザーが同じ日に何度もサイトを訪問しても、ユニークアクセス数としては1カウントにしかなりません。このように、ユニークアクセス数は、延べアクセス数（同一ユーザーが複数回アクセスした数も含めた数）とは異なり、個別の訪問者数を正確に反映します。

ユニークアクセス数とユニークユーザー数の違い

ユニークアクセス数は、一般的に「ユニークユーザー数」とも呼ばれることがあり、この二つは同義として扱われることが多いです。しかし、厳密にはユニークアクセス数とユニークユーザー数には微妙な違いがあることもあります。ユニークユーザー数がデバイスやブラウザごとに計測されるのに対して、ユニークアクセス数はIPアドレスをベースに計測される場合もあります。このため、同じユーザーが異なるデバイスでアクセスした場合に、それぞれを別のアクセスとしてカウントする場合もあります。

また、ユニークアクセス数と延べアクセス数も異なる概念です。延べアクセス数は、単一ユーザーが同じ日に複数回アクセスした場合もそれぞれカウントされるため、ユニークアクセス数よりも数が多くなります。この違いを理解しておくことで、正確なアクセス解析と効果的なSEO施策に役立ちます。

ユニークアクセス数を計測する意義

ユニークアクセス数の計測は、ウェブサイトへの集客力や訪問者の関心度を把握する上で欠かせない要素です。この指標を通じて、どれだけの人がサイトに興味を持ち、訪問しているかを客観的に判断することができます。ユニークアクセス数は単にサイトへの訪問者数を示すだけでなく、マーケティングやコンテンツ戦略の効果を測定するための基準にもなります。

例えば、キャンペーンや広告の成果を測る際には、ユニークアクセス数の増減を見ることで、どの程度の新規ユーザーを呼び込めているかを把握できます。さらに、SEOの効果測定においても、ユニークアクセス数が増加していれば、検索エンジン経由で新たなユーザーを引きつけている可能性が高まります。

ユニークアクセス数の測定方法

ユニークアクセス数を測定する際には、クッキーやIPアドレスの識別に基づいて行われることが一般的です。多くのアクセス解析ツールでは、この方法を活用してユニークな訪問者をカウントしています。例えば、Google Analyticsはクッキーを使用してユニークユーザー数を識別し、訪問者の再訪問を記録しないようにしています。こうした技術により、同一ユーザーが何度も訪れても1回のアクセスとしてカウントされるため、正確なユニークアクセス数を測ることが可能です。

また、ユニークIPとは、特定のIPアドレスからのアクセスを指し、ユニークアクセス数の一部として使用されることがあります。IPアドレスでの計測は、デバイスやブラウザの違いに左右されないため、同一家庭や企業からのアクセスが複数回カウントされないようにするために役立ちます。ただし、動的IPを利用するユーザーがいる場合、正確なカウントが難しくなることもあります。

ユニークアクセス数を向上させる方法

ユニークアクセス数を増やすには、まずは魅力的でユーザーにとって有益なコンテンツを提供することが基本です。SEO対策やコンテンツマーケティングによって検索エンジンからの自然流入を促すほか、SNSや広告キャンペーンを活用して外部から新規訪問者を引きつけることが有効です。特に、SEOではコンテンツの質やキーワードの最適化、外部リンクの獲得などが、ユニークアクセス数の向上に寄与します。

また、リターゲティング広告やメールマーケティングも、新規訪問者を増やす手法の一つです。既存のユーザーに対しても新しい情報を提供することで再訪を促し、ユニークアクセス数の増加に繋げることができます。

ユニークアクセス数の言い換えと類似表現

ユニークアクセス数は「ユニークユーザー数」や「ユニークビジター数」とも言い換えられることがあります。また、「一意の訪問者数」という表現も使われる場合があります。一方で、これに対比する表現として「延べアクセス数」や「ページビュー数」が挙げられます。これらは同じ「アクセス」に関する指標ですが、異なる意味合いを持つため、正しく使い分けることが重要です。

ページビュー数（PV数）は、閲覧されたページの総数を示すため、訪問者が複数のページを閲覧した場合、ユニークアクセス数よりも高い数値になります。延べアクセス数も、ユニークアクセス数に対して異なる指標であり、特に同一訪問者が繰り返しアクセスした数を示します。

ユニークアクセス数の目安と活用法

ユニークアクセス数の目安は、業界やサイトの種類によって異なりますが、競合と比較する際の参考にすることが一般的です。例えば、同じカテゴリのウェブサイトのユニークアクセス数が自社サイトよりも高い場合は、より効果的な集客方法やコンテンツの充実が必要であると考えられます。競合サイトと比較することで、現在の集客状況の改善点を見出すきっかけにもなります。

また、ユニークアクセス数を定期的にモニタリングすることで、SEOや広告の効果、ユーザーの興味変化を把握することができます。ユニークアクセス数が安定して増加している場合は、サイトの集客力が向上している証とも言えるでしょう。反対に減少傾向にある場合は、コンテンツやSEO戦略の見直しが求められることもあります。

柏崎剛

この記事の執筆者・監修者。当サイトの運営者で、目からウロコのSEO対策「真」常識の著者。主にSEOの考え方について、現場での経験から、どのようにGoogle検索エンジン対策を行えばよいかを具体的に解説できるよう努めています。再検索キーワード調査ツール、トピッククラスター構築ツール、共起語検索ツール、競合キーワード調査ツール、キーワード候補調査ツール、検索ボリューム調査ツール、見出し抽出ツール、サジェストキーワード取得ツール、MEO順位チェックツールの考案者であり開発者。更に詳しくはプロフィールをご覧ください。SEO対策のお仕事に関するご依頼・お申し込みは、こちらのフォームから承っております。